鱧天の使い方

1. 開発環境をコピーして動作テストしてみる

鱧天を適当なアーカイブソフトで展開しましょう。
展開して出てきたフォルダを仮に「鱧天フォルダ」と呼ぶことにします。

展開できたら、次の要領で実行環境を準備します:

  1. 鱧天フォルダを開きます。
  2. templateフォルダを適当な場所にコピーします。これが「開発フォルダ」となります。後述のチュートリアル素材を削除するのが面倒な方は、extraというフォルダの中のskeltonというフォルダをコピーするのも手軽で良いかもしれません。
  3. 開発フォルダの/data/system/Config.tjsを開き、次の辺りを書き換えてください:
    • タイトル …… あなたのゲームのタイトルを入れましょう。
    • データID …… Config.tjsを参考に指定しましょう。
  4. 開発フォルダの一番上に戻り、krkr.eXeを起動します。
  5. テストシナリオが再生されれば、コピー成功です。簡単なチュートリアルになっていますので、ソースを開きつつ一度目を通して見てください(ソースはそのままシナリオファイルのひな形にも転用できます)。ざっと見たら、krkr.eXe(「鱧天」という名前のウィンドウ)を終了します。
  6. 確認や練習が終わったら、次の場所にあるチュートリアル用素材を削除します:
    • /audio/bgm/フォルダ内のBGMファイル
    • /audio/sound/フォルダ内の効果音ファイル
    • /graph/bgimage/フォルダ内のsamplebg○.png(他は必要です)
    • /graph/fgimage/フォルダ内のerinフォルダとmargotフォルダ
    • /graph/image/extra/cgview/thumbnails/sample1.png
    • /pict/sample1.png
    また、次の設定ファイルも編集しておきます:
    • /data/_preferences/cgviewtable.csvの2行目を削除して保存

開発環境の準備は大体こんなところです。
エラーが出たりした場合は手順を見直してください。

2. 吉里吉里2を入手しておく

鱧天は吉里吉里2実行エンジン等を同梱して配布されていますが、BGMループ作成ツールやリリーサーなど、吉里吉里2付属ツールは同梱されていません。
これらのツールはちょっと作り込もうと思うとすぐ必要になりますし、中でもリリーサーは、ゲーム配布時には必須のツールです。

また、ゲーム作成時には、KAGタグリファレンスなどといったドキュメントもあった方が良いです。

吉里吉里2は、W.Dee氏が運営されている吉里吉里 ダウンロードページより入手できます(フリーソフトウェアです)。
こちらのページで配布されているアーカイブには、上記のツールやドキュメントが一式同梱されています。
なるべく早い段階で入手しておきましょう。

なお、上記ページでは、じん氏が中心となって開発が進められている吉里吉里Zの使用が推奨されていますが、吉里吉里Zは今のところ「わかっている人」向けのバージョンですので、お勧めしません。
また、鱧天は、バイナリ配布されている吉里吉里Zでは今のところうまく動作しません(.tjsや.ksの文字コードをUTF-8にすれば動くかもしれませんが未検証)。
この段落に書いてある意味がわからない場合は、とりあえず吉里吉里2の方を使っておけばOKと思っておいてください。

3. いよいよ開発を始める

ノベルゲームの開発手順といってもいろいろあると思いますが、大抵はまずシナリオを書き上げ、それからキャラクターや背景などの画像、BGMや効果音といった音声素材を用意し、それらを組み合わせてゲームの形にしていきます。

ここから先は、Studio F#の二月ほづみが、無料ゲーム.comさんでコラムを書いたりなどしていますので、そちらをご覧ください。