CG鑑賞モードの設定方法

鱧天には標準でCG鑑賞モードが付いています。
あるイベントCGを鑑賞モードで表示させるようにしたい場合は、およそ次の手順で行います。

  1. /data/_preferences/cgviewtable.csvにファイル名を追記します。この段階では、CG鑑賞モードには「?」アイコンが表示され、まだ閲覧はできません。
  2. cgiviewtable.csvに入力されているイベントCGをevimageマクロで表示させると、そのCGの表示済みフラグが記録されます。
  3. イベントCGのサムネイルを横120 x 縦90で作成し、元のファイルと同じファイル名で「/graph/image/extra/cgview/thumbnails」フォルダに格納します。
  4. 以上の手順を踏むことで、CG鑑賞モードで指定したCGを表示することができます。

このページでは、主にcgviewtable.csvの編集方法について説明します。
画面のカスタマイズについても末尾にちょっとだけ説明します。

cgviewtable.csv概要

拡張子を見てわかるように、CSVファイルです。
つまり、Microsoft ExcelやOpenOffice.org Calcなどの表計算ソフトで開き、編集することができます。
もちろん(ワードパッド以上の性能を持つ)テキストエディタでも編集可能です。

表計算ソフトで開いて編集し、保存する場合、文字コードがどうとかいう問題が発生することがありますので、基本的に半角英数字のみで入力する方がトラブルが少なくて済むでしょう。
個人的にはテキストエディタで扱うのが手軽で好きですが、無理にはお勧めしません。
以下も表計算ソフトで開いた風の表で説明します。

cgviewtable.csvの編集項目

cgviewtable.csvの初期状態は次のような表になっています。

  ABCDEFG
1 Name x1 y1 x2 y2 Time  
2       
3       
4       

1行目はラベル行です。
鱧天はこのファイルのデータを2行目から読み出しますので、消去しない方が良いです。

各列に入力していくデータは次の通りです。

ラベル 必須? 説明
Name yes ファイル名 画像ファイルの名前を入力します。「/pict」フォルダからの相対パスで入力してください。
x1 no 数値 表示開始X座標を入力します。画像の幅がウィンドウ幅と同じ場合は省略可能です。
y1 no 数値 表示開始Y座標を入力します。画像の幅がウィンドウ幅と同じ場合は省略可能です。
x2 no 数値 表示終了X座標を入力します。画像の幅がウィンドウ幅と同じ場合は省略可能です。
y2 no 数値 表示終了Y座標を入力します。画像の幅がウィンドウ幅と同じ場合は省略可能です。
Time no 時間(ミリ秒) 表示開始座標から表示終了座標への移動時間を入力します。画像の幅がウィンドウ幅と同じ場合は省略可能ですが、(x1, y1) と (x2, y2) に異なる座標を指定した場合は必須となります。

ファイル名には基本的に拡張子を付ける必要はありません。
(例)/pict/event1.pngはevent1のように入力します。

表の説明中の「画像の幅がウィンドウ幅と同じ場合は」について、次項で詳しく見ていきます。

ウィンドウと同じ幅のイベントCGの場合

この場合は特にややこしい設定は必要ありません。
ファイル名のみ入力していってください。

例えば/pict/e1.pngと/pict/e2.pngがあり、両方ともウィンドウと同じ幅なら、次のように入力します。

  ABCDEFG
1 Name x1 y1 x2 y2 Time  
2 e1       
3 e2       
4       

ウィンドウ幅よりも大きなイベントCGの場合

ウィンドウ幅より大きなイベントCGは、本編中でもスクロールさせながら見せたりすると思います。
鱧天のCG鑑賞モードでは、表示するCGを、1回だけですがスクロールさせることができます。

次の例は、/pict/wide.pngという横1200 x 縦600の画像を、表示後2秒かけて右方向にスクロールさせる設定です。
(ウィンドウサイズは横800 x 縦600とします)

  ABCDEFG
1 Name x1 y1 x2 y2 Time  
2 wide 0 0 -400 0 2000  
3       
4       

次の例は、/pict/portrait.pngという横800 x 縦1200の画像を、表示後5秒かけて上方向にスクロールする設定です。

  ABCDEFG
1 Name x1 y1 x2 y2 Time  
2 portrait 0 -600 0 0 5000  
3       
4       

斜めに動かすこともできます。
次の例では、/pict/end/special.pngという横1000 x 縦1000の画像を、表示後3秒かけて右下方向にスクロールしています。

  ABCDEFG
1 Name x1 y1 x2 y2 Time  
2 end/special 0 0 -400 -200 3000  
3       
4       

ここまでの例をすべて設定した場合は次のような表になります。

  ABCDEFG
1 Name x1 y1 x2 y2 Time  
2 wide 0 0 -400 0 2000  
3 portrait 0 -600 0 0 5000  
4 end/special 0 0 -400 -200 3000  
5        

イベントCGのサムネイルを作る

CG観賞モード用に、イベントCGのサムネイル(縮小見本)画像を作成します。
/pictフォルダに入っていてもcgviewtable.csvに入力されていないファイルについては、サムネイルを作成する必要はありません。

サムネイルの幅は、横120ピクセル、縦90ピクセルです。
設定ファイルで変更することもできますが、その場合はレイアウトの大幅なカスタマイズが必要になるでしょう。

幅がウィンドウと同じ画像もそうでない画像も、サムネイルのサイズは統一してください。
例えばウィンドウ幅より大きな画像は、適当にトリミングしてサムネイル化してください。

CG鑑賞モードの画面カスタマイズ

CG鑑賞モードで使用している画像部品を差し替えることで、CG鑑賞モードの画面を自分のゲーム専用にカスタマイズすることができます。
使用画像は次の通りです。

また、共通部品として/graph/image/bt_return.pngを使用しています。 これら画像の編集等については、二月のコラムを参考にしてください。

背景を除く各画像は、縦横の幅を変更しても構いません。
ただし、その場合は設定ファイル(/data/_preferences/graphic.tjs)で表示位置を調節する必要があります。

なお、TJSの読み書きが出来る方なら、より高度なカスタマイズが可能です。
CG鑑賞モードのコードは/data/sysxmod_novel/mod/system/XMBCGViewController.tjsです。